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 *以下 記事のテキスト
安全弁作動試験の小谷野製作所(社長=小谷野浩氏、本社・鳩ヶ谷
市八幡木2−25−12)は、埼玉冷凍設備保安協会指定の安全弁作
動試験工場の他、冷凍空調設備工事、冷媒回収・販売。建設・宅建
取引業、配管工事の関連商品販売など多角的経営で躍進している。

同試験工場では作動試験および比較検査等を代行実施、証明書等を
発行しているが、このほど安全弁、圧力計の作動試験や検査などの
工程がライン化され、作業の効率化が図られた。

 小谷野浩社長は「安全弁は冷却設備の安全装置であり、これが作
動しなければ爆発の危険もあるので各企業での管理システム
(HACCEP、ISO)等に是非加えてください。」と述べ、企業内の安全管
理システムの中での高低圧の管理や安全弁検査の需要増に対応し
ていく構えだ。現在の受注内容は、「空調設備は、70%が管理会社
である空調業者。30%がユーザーからの直接依頼」としている。安全
弁は高圧ガス保安法によって年一回以上の定期作動試験が設備所
有者に義務付けられている。また圧力計の比較検査の実施も同様。
危機管理が厳しくと割れる中、安全弁が確実に作動し圧力計も基準
圧力計と比較検査を行い、補正するなどして危害を予防することが求
められている。同社は、これまで食品工場を主力に安全弁の展開を行
ってきたが、BSE狂牛病問題など、相次ぐ食に対する安全性の声とと
もに、企業の危機管理が問われる中で改めて安全弁の検査がクロー
ズアップされている。 
このため、同社はすでに、安全弁の「安全検査台帳」のEメールによる無料送付サービスを実施、管理記録の検索など、顧客との距離と時間を短縮化し
たIT化と、輸送面では空輸による宅配便を採用するなど、検査代行業務の確実な即応体制を推進。検査後は、検査証明書、同社基準圧力計成績
表、同圧力計トレサビリティ証明書(追跡照合可能記録)も輸送便内に添付されるなど、迅速で確実な検査体制で好評を博している。 小谷野社長
は、「試験・検査業務の需要は確実に増えている。」としており、他にステンレス配管工事関連商品であるSUSボールバルブ、レーザー工具、保安用監視
カメラなどの輸入販売も行っている。 「多角的経営による事業拡大を図るため今後も、これまで取り組んできた輸入品の販売を積極的に進めたい。特
に、三分割構造のSUSボールバルブは低価格商品であり、当社のアフターサービス、メンテナンスなど責任施工体制に販売を新たに実施し、顕在・潜在
需要を発掘する。」として、特に高圧(4〜6.9Mpa)ステンレス配管設計と工事、施工管理などから、商品販売を強化する以降にある。 SUSボール
バルブの種類は本体構造が1〜3ピース、弁体がフルボアとキャッチ弁、最高使用圧力4〜6.9Mpa、取り扱いサイズインチは1/4〜4、接続形式は
ねじ込み・ソケット溶接・突合せ溶接の他、本体を分解せずに溶接ができる便利なロング突合せ溶接などがある。
 なお、レーザー工具は、レーザー光が投影面に墨だしに代わる垂直・水平線を写し出す仕組みとなっているもので、機種も豊富に取り揃え、六千円〜
二万九千円の低価格で本格市販されている。またこのほど、ハンディータイプの携帯型が新発売された。
 同社は現在、パソコン連動型の監視カメラの販売でも好評を博しているが、今後もソフト面の充実を図り、機種性能の進展を図るとしている。